ことり庵

昨日は過去、今日は新しい一日

ラッパ水仙に元気を貰う



まだまだ気温は低く連日冷たい強風が吹いて、桜の蕾もなかなか開かずの春のお彼岸



南房総のラッパ水仙は花ざかりで


春はもうそこまで来ていますね🌸





色鮮やかな花は、見ているだけで心ウキウキしてきます


花の力って凄いです✨





「懲役病棟」読了






「希望病棟」「後悔病棟」と病棟シリーズ三部作


魔法の聴診器で診たその人の過去を読み解くストーリー


前二作とは違い、この本は少し重たく考えさせる一冊でした


今まで遠い存在だった高い塀の女性刑務所が、誰にとっても紙一重の存在なのかもしれない事に気付かされます



印象的なのは、ラストの解説が元厚生労働事務次官の村木厚子さんである事


この方、冤罪だったんですよね…


自身の経験した刑務所の理不尽な思いを改革すべく、「再犯防止推進計画等検討会」の構成員として活躍されている様です


解説から文抜粋


刑法の改定で今後、これまであった「懲役刑」「禁御刑」が廃止されて、「拘禁刑」が創設されます。刑務所は受刑者を「懲らしめ」のために労働させる場所ではなく、その人が更生する、やり直すために働いたり教育を受けたりする場所になる。

明治四〇年に刑法が制定されてから初の、百数十年ぶりとなる刑罰そのものの在り方の改正により、刑務所の位置付けが大きく変わろうとしているんです。

こうしたタイミングで「懲役病棟』が出版されることには、運命的なものを感じます。私自身、この小説を読みながら、どうしたら人は罪を犯さずに済むのか、どうすれば罪を犯した人が立ち直れるのかについてまだ考え尽くせていないことがある、まだまだこれからできることはあると思いを新たにしました。本作が広く読まれることで、罪を加してしまった人々や、彼らと関わる人々について知ってほしい、想像して欲しいと心から願っています。


抜粋終わり



村木厚子さんのただ泣き寝入りするのではなく、刑法改定に立ち向かう姿勢に感銘を受けました


この方の不本意な服役の経験も「魔法の聴診器」レベルで、なんらかのお導き(采配)なのかも…




次は、軽く読めるものを選び心の疲れを取りたいな